2021.11.01 [イベントレポート]
「かなり制限がある中で、気を遣いながらの撮影だった」10/31(日)舞台挨拶『誰かの花』

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©2021 TIFF

 
10/31(日)「アジアの未来」部門『誰かの花』の上映前に、舞台挨拶が行われ、奥田裕介監督、カトウシンスケさん(俳優)、和田光沙さん(女優)、篠原篤さん(俳優)が登壇しました。
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石坂健治SP(以下、石坂SP):皆様こんばんは。ようこそお越しくださいました。
第34回東京国際映画祭、こちらの上映は「アジアの未来」部門から、日本映画『誰かの花』でございます。
それでは上映に先立ちまして、素敵なゲストの方、4名様お迎えしていますので、早速舞台挨拶を始めたいと思います。

 
奥田祐介監督(以下、監督):皆様、お足元の悪い中、ありがとうございます。本日、ワールドプレミア上映ということで、この場で上映できることを本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。
 
カトウシンスケさん(以下、カトウさん):こんばんは、カトウシンスケでございます。本日は、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。ワールドプレミアでございます。大変、満員の客席に感無量です。奥田監督が、国際映画祭で絶対に発表したいと言っていた本作なので、本当にこういう素敵な映画祭に連れてこられて、一緒に来られて大変嬉しいです。ぜひ楽しんでください。よろしくお願いします。
 
和田光沙さん(以下、和田さん):和田光沙です。今日はありがとうございます。この『誰かの花』という映画は、奥田監督の長い時間かけてじっくり練り上げた脚本に、スタッフキャストみんなで本当に真摯に向き合って作った作品です。コロナ禍もあって撮影が半年ぐらい延びたりといろいろとありましたけれども、こうして今日初めてお客様に見ていただけることをとても嬉しく思います。最後まで楽しんでいってください。ありがとうございます。
 
篠原 篤さん(以下、篠原さん):こんばんは、篠原篤です。奥田監督の個人的な思いから始まったこの映画が、皆さんに共有できるような物語に昇華された作品だと思います。どうぞ映画を楽しんでください。
 
石坂SP:ありがとうございます。上映前ですので、あまり多くを語らない方がよろしいのかなと思いますが、物語のことはさておいて、監督にお伺いしたいんですけれども。この作品は昨年の撮影だったと伺っておりまして、このコロナの状況の中で、大変だったことなどはありましたか。
 
監督:かなり制限がある中での撮影だったんですけれども、ワンカットワンカット、OKが出るごとに窓を換気してそこに時間を使ったり、団地での撮影だったので、お借りしている方のお宅にお邪魔をして撮影ということだったので、スタッフキャストの皆さんと、とても気を遣いながら撮影しました。ちょうど時期は11月だったので、今ぐらいの時期です。
 
石坂SP:年末年始がちょうど大変な時期だったので、その直前に何とか撮り上げたということですね。
 
監督:そうですね。緊急事態宣言は明けていたのですが、ちょうど撮影が終わるころにまた感染者数が増えてきて、そのあと結構な数になってしまって、ギリギリなところで撮影ができました。
 
石坂SP:出演の俳優のお三方に一言ずつ、そういう大変な中で何とか撮り上げたというタイミングだったそうですが、撮影中のエピソードなどありましたらお伺いしたいです。
 
カトウさん:なんか、あんまりそういうこと喋らなくて良いってお約束だったんですけど。
 
篠原さん:何も考えてないよね。でもなんか、大丈夫ですかね。僕の感想なんですけど、奥田監督とプロデューサーが集めたスタッフが自主映画の良い思いとプロの技術と融合したような現場で、なんか現場中にスタッフさんからいっぱい力をもらったような印象がありましたね。ほんとに一生懸命なスタッフが集まったのは監督のお人柄かなと思いました。それがすごく印象的な現場でした。
 
石坂SP:ありがとうございます。すみません、予定にないことを。カトウさんは何か?
 
カトウさん:そうですね、ほとんど覚えていないですね。結構必死な3週間だったんで、ほぼ記憶から落っこちています。本当にスタッフさんも、横に並んでいるお二人を含め素晴らしい先輩キャストに恵まれたので、どの人と向き合ってお芝居をしていても楽しく豊かで、思わぬところに行けるような思い出があります。奥田監督はこの通り静かな好青年なのですが、現場でもすごい静かなまま「あ、怒っているな」っていうのがわかって。静かに怒っているなって感じなので「上手くいってないんだな今俺」みたいなのがわかって、怖い現場でした。
 
石坂SP:最後に和田さんも監督の印象を、お願い致します。
 
和田さん:監督の印象というか現場の思い出としては、私は子役の太田琉星くんとのシーンがほとんどでしたので、太田琉星くんの朗らかな子供らしさとかですごい場が和んで、高橋長英さんや吉行和子さんに私は緊張しちゃってどうしようって感じなんですけども、琉星くんは全然気にしないでちょっかい出したりとかしていたので、すごくそれに救われました。
 
石坂SP:ありがとうございました。

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