2021.11.01 [イベントレポート]
「ただ生かされるのではなく、皆さんと一生懸命生きて行きたい。」10/31(日) TIFFトークサロン『オマージュ』シン・スウォン監督

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©2021 TIFF

 

10/31(日)、コンペティション部門『オマージュ』シン・スウォン監督とオンラインで繋ぐ、“TIFFトークサロン”が開催。視聴者からのQ&Aに答える充実のトークセッションとなりました。
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登壇ゲスト:シン・スウォン監督
モデレーター:市山尚三

 

韓国とのオンライン中継で行われたシン・スウォン監督とのトークサロンは、コンペティション部門『オマージュ』の制作にあたるきっかけや本作にこめられた思いを中心に展開。

 

2010年にデビューしてから10年間ほど低予算映画を撮り続けたシン・スウォン監督にとって、6本目の長編作品となる『オマージュ』は、韓国における女性映画監督が辿った苦難の道のりを描いた作品。『パラサイト/半地下の家族』(19)のイ・ジョンウンが主演を務めています。

 

『オマージュ』のシナリオは、東京国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞した『虹』(10)の後に、テレビのドキュメンタリーで映画を撮った女性たちを追ったことがきっかけになったと話すシン・スウォン監督。

 

1960年代当時の非常に保守的な環境の中、自分自身や他人からの視線と闘いながら生き残ってきた女性監督たちの姿が、自分自身の苦悩と重なる思いがあったことから、いつかこれをモチーフにした映画を撮りたいと思っていた、と語りました。

 

イ・ジョンウンを主演に決めた理由は、キム・ユンソク監督の『未成年』(19)で、非常に印象的な演技をしていたので、いつか一緒に仕事をしたいと思っていた、とのこと。

 

視聴者からは息子役のタン・ジュンサンに関する質問も寄せられ、「見どころが多い俳優。こちらがディレクションをするとそれ以上の演技をしてくれる。」とその演技力を絶賛しました。

 

最後にシン・スウォン監督は、「映画の中でプロデューサーが「私たちはこれからも生かされる」という話をするが、今がまさにそのとき。ただ生かされるのではなく、皆さんと一生懸命生きて行きたい。」と思いを熱く語りました。

 

その他、演出のこだわりについて等、多くをお話しいただいた充実のTIFFトークサロン。
ぜひ、動画でもお楽しみください!
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