2021.12.16 [更新/お知らせ]
CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭 全作品ラインナップ決定!

CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭
 
東京国際映画祭(TIFF)は国際交流基金アジアセンターと共催し、2022年1月21日(金)~2月3日(木)にかけて「CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭」を実施します。「CROSSCUT ASIA」は2014年から2019年の6年間にわたり、TIFFの一部門として東南アジアの国、監督、テーマ等、さまざまな切り口でアジア映画の特集上映を行ってきました。このたび、オンラインで2部構成の特別編として復活し、「CROSSCUT ASIA特別編「おいしい」アジア映画特集」部門と「CROSSCUT ASIAアンコール」部門として計13プログラムを無料配信上映します。
本映画祭のメイントピックは「」。「CROSSCUT ASIA 特別編「おいしい」アジア映画特集」部門からは、数々の国際映画祭に出品を果たしたシンガポールを代表する映画監督、エリック・クー監督による『ワンタンミー』や、ジェイ・アベリョ監督によるネグロス島(フィリピン)の料理が目にも美味しいロマンティックコメディー『デリシャス!』、2021年ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞の鬼才エドウィン監督によるインドネシアの“旅×食”ムービー『アルナとその好物』等全7作品を上映します。
 
「CROSSCUT ASIAアンコール」部門は、これまでにTIFFの「CROSSCUT ASIA」部門で上映され好評を博した作品から厳選してお届けします。Netflixの『恋に落ちない世界』が記憶に新しい女性監督ニア・ディナタによるインドネシアのミュージカル映画『三人姉妹(2016年版)』や、マレーシアの15人の監督によるオムニバス映画やミュージックビデオが盛り込まれている短編集「ピート・テオ特集」等バラエティに富むプログラムを上映します。
本映画祭関連企画「スペシャルメニュー」では、映画監督らのトーク、食にまつわるインタビュー等もお届けします。「CROSSCUT ASIAアンコール」部門上映作品の1つでもある「ピート・テオ特集」の企画・統括をした、ミュージシャン・映画俳優・プロデューサー・監督とマルチな活動歴を持つピート・テオが本オンライン映画祭の為だけに特別ビデオを作成します。その他、映像や記事が盛りだくさん。詳細は本映画祭公式サイト(crosscutonline.jfac.jp)にてお知らせします。ぜひ、お楽しみください。
 
CROSSCUT ASIA おいしい!オンライン映画祭
主催:東京国際映画祭、国際交流基金アジアセンター
開催期間:2022年1月21日(金)10:00から2月3日(木)23:59(日本時間)まで
字幕:日本語、英語 ※一部作品には東南アジアの複数言語の字幕が付きます
視聴:無料 ※一部作品は視聴対象国に制限があります
※詳細、視聴登録はこちら:crosscutonline.jfac.jp (1月18日(火)12:00(日本時間)から視聴登録開始)
 


 
第一部:CROSSCUT ASIA特別編 「おいしい」アジア映画特集
東南アジア各国・地域の食文化にまつわる珠玉の作品7本を上映します。

アジア三面鏡アルナとその好物Aruna & Her Palate
ラブストーリー|2018年|インドネシア|107分|インドネシア語|字幕:日本語・英語・クメール語・タイ語・ベトナム語
監督:エドウィン
出演:ディアン・サストロワルドヨ、オカ・アンタラ、ニコラス・サプットゥラ
視聴可能国: 日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ミャンマー、フィリピン、ベトナム、ラオス
鳥インフルエンザの調査旅行に出かけることになったアルナが、友人らとインドネシア各地の名物料理の食べ歩きを計画する男女4人のロードムービー。旅先のジャワ島では黒スープ、カリマンタン島では蟹入り麺等、数々の料理に出会う。エドウィン監督の新作『復讐は神にまかせて』が2021年のロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞。
©CJ Entertainment, Palari Films 協力:大阪アジアン映画祭

アジア三面鏡バロットの大地Balut Country
ドラマ|2015年|フィリピン|94分|フィリピン語|字幕:日本語・英語・インドネシア語・クメール語・タイ語・ベトナム語
監督:ポール・サンタ・アナ
出演:ロッコ・ナシノ、ロニー・クイゾン、ヴィンセント・マグバヌア、アーチ・アダモス
視聴可能国:全世界(フィリピンを除く)
亡父の遺言で広大なアヒル農場を相続することになった息子。家を出て都会でミュージシャン暮らしの彼は売却するつもりで農場を訪れるが、雄大な風景の中で心が揺れはじめる。タイトルの「バロット」とは、孵化しかけたアヒルの卵を茹でて食べるフィリピンのソウルフード。2015年「CROSSCUT ASIA」上映作品。
©Solar Pictures

アジア三面鏡カンパイ!日本酒に恋した女たちKampai! Sake Sisters
ドキュメンタリー|2019年|日本、アメリカ|96分|日本語・英語|字幕:英語・インドネシア語・クメール語・タイ語・ベトナム語
監督:小西未来
出演:今田美穂、千葉麻里絵、レベッカ・ウィルソンライ
視聴可能国:インドネシア、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー(※こ
ちらの作品は日本では視聴できません。)
長らく「女人禁制」と言われてきた日本酒の世界。そんな伝統的かつミステリアスな世界で新しい世代の女性たちが輝く姿を通じて、観る者たちに今を生きる勇気と、さわやかな感動を与えてくれるドキュメンタリー。サンセバスチャン国際映画祭を皮切りに世界各地で上映された『カンパイ!世界が恋する日本酒』に続く第二弾。
©2019 KAMPAI! SAKE SISTERS PRODUCTION COMMITTEE 配給:シンカ

アジア三面鏡【日本初上映】
愛のスープMy Love is Soup
コメディ|2020年|タイ|99分|タイ語|字幕:日本語・英語・インドネシア語・クメール語
監督:クリアンクライ・モンウィチット
出演:ハッサウィー・パッカポーンパイサーン、サッサニー・ウィラチャット、ピティサック・ヤオワナーノン、スッティダー・カセームサン・ナ・アユッタヤー
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ラオス
料理が苦手であるにもかかわらず、高級レストランで働くことになったミニー。自分のミスで下げてしまった店の評価を挽回するため、宮廷料理人だった曾祖父の秘伝のスープのレシピを求めて奔走する。イスラム教徒が多いタイ深南部の料理が目に楽しく、レストランの厨房事情も覗ける、ハートフルコメディ。
©MPictures Co., Ltd.

アジア三面鏡【日本初上映】
デリシャス!Namets! (Yummy!)
コメディ|2008年|フィリピン|94分|ヒリガイノン語|字幕:日本語・英語
監督:ジェイ・アベリョ
出演:エンジェル・ジェイコブ、クリスチャン・バスケス、ぺケ・ガリャガ
視聴可能国:全世界
フィリピンのネグロス島・バコロドにて、借金のカタとしてイタリアンレストランが郷土料理の店に転身。鮮やかなプレゼンテーションのネグロス料理にグルメも唸る、目にも美味しいロマンティックコメディー。活況のフィリピン・インディペンデント映画界の登竜門シネマラヤ・フィリピン・インディペンデント映画祭出品作。

アジア三面鏡川は流れを変えるA River Changes Course
ドキュメンタリー|2013年|カンボジア・アメリカ|83分|クメール語・ ジャライ語|字幕:日本語・英語
監督:カリヤネイ・マム
視聴可能国:全世界(米国を除く)
カンボジアの3人の若者の暮らしを追うドキュメンタリー。漁村での魚の乱獲、借金と貧困、森林破壊といった社会問題をあぶり出しながら、人々が日々食べ、働き、生活を紡いでいく姿を映し出す。2013年サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門審査員大賞受賞。
©2013 MIGRANT FILMS and The DOCUMENTATION CENTER OF CAMBODIA

アジア三面鏡【日本初上映】
ワンタンミーWanton Mee
ドラマ|2015年|シンガポール|71分|英語・中国語|字幕:日本語・英語・インドネシア語・クメール語・タイ語・ベトナム語
監督:エリック・クー
出演:コー・ブーンピン、ビル・ティオ、タミー・チュウ
視聴可能国:全世界
中年料理評論家が、食の取材を通じてシンガポールの伝統と発展、そして自身のキャリアや人生も見つめ直す。ワンタン麺、ラクサ等の多様な麺料理、フィッシュヘッドカレーやナシレマといった多民族性が垣間見える料理等ストリートフードの数々を、巨匠エリック・クー監督がドキュフィクションとして描く意欲作。
©Zhao Wei Films


 
第二部:CROSSCUT ASIAアンコール
これまでの東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA」部門上映作品から選りすぐりの作品を再上映します。

アジア三面鏡カンボジアの失われたロックンロールDon’t Think I’ve Forgotten: Cambodia’s Lost Rock & Roll
ドキュメンタリー|2014年|アメリカ、カンボジア|107分|英語・フランス語・クメール語|字幕:日本語・英語
監督:ジョン・ピロジー
出演:シン・シサモット 、ロ・セレイソティア 、バイヨン・バンド
視聴可能国:全世界
クメール・ルージュによって弾圧されるまでのカンボジアのポピュラー音楽史を1950~70年代まで辿った貴重な音楽ドキュメンタリー。生存者へのインタビューやアーカイブ映像を駆使して歴史が甦る。

アジア三面鏡インビジブルInvisible
ドラマ|2015年|日本、フィリピン|134分|フィリピン語・タガログ語・日本語|字幕:日本語・英語
監督: ローレンス・ファハルド
出演:アレーン・ディゾン、セス・ケサダ、ベルナルド・ベルナルド、JM デ・グズマン
視聴可能国:全世界(マレーシアを除く)
真冬の福岡と旭川でロケを敢行し、日本滞在の4人のフィリピン人(日本人と結婚したリンダ、不法滞在労働者のベンジー、ホストのマヌエル、建設作業員のロデル)を描いた話題作。シナグ・マニラ映画祭2015グランプリ。
©Solar Pictures 協力:福岡市

アジア三面鏡ピート・テオ特集Pete Teo Special
短編集|2008年~2013年|マレーシア|97分|中国語・マレー語・ タミル語・英語|字幕:日本語・英語
監督:ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン、アミール・ムハマド、ライナス・チャン、リュウ・センタック、デスモンド・ン 、カマル・サブラン、タン・チュイムイ、ウー・ミンジン、ジェームス・リー、ベンジー&バヒール、ジョアン・ジョン、カイリル・バハール、ナム・ロン、スレイマン兄弟(『15Malaysia』)
ベンジー・リム(『Vote!』)
ピート・テオ(『Malaysia Day: Slipstream』)
ヤスミン・アフマド、ホー・ユーハン(『Here in My Home』)
カマル・サブラン(『I Go』)
視聴可能国:全世界
『15Malaysia』は、ピート・テオが企画・統括した、15人の監督たちによるオムニバス作品。ヤスミン・アフマドの遺作『チョコレート』をはじめ、マレーシア社会をさまざまな角度から切り取った短編が並ぶ。
その他、ピート・テオが関わった短編『Vote!』、『Malaysia Day: Slipstream』、『Here in My Home』、『I GO』も併映。
From Chocolate by Yasmin Ahmad ©2009 Redbag Music Sdn Bhd.

アジア三面鏡タン・ウォン~願掛けのダンスTang Wong
ドラマ|2013年|タイ|86分|タイ語|字幕:日本語・英語
監督:コンデート・ジャトゥランラッサミー
出演:ソンポップ・シッティアージャーン、シリパット・クーハーウィチャーナン、 ナタシット・コーティマナスワニット、アナワット・パッタナワニットクン、ナッタラット・レーカー
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス
東京国際映画祭で『スナップ』(2015)や『私たちの居場所』(2019)が上映されたコンデート監督の作品。神様に願掛けをした4人の高校生が、チームを組んでタイ伝統舞踊を舞うことに。素人ダンサーたちが猛練習の果てに掴んだものは…。“タン・ウォン”とは踊りを始める前に構えるポーズのこと。
©Song Sound Production

アジア三面鏡三人姉妹(2016年版)Three Sassy Sisters
ミュージカル|2016年|インドネシア|124分|インドネシア語・英語|字幕:日本語・英語
監督:ニア・ディナタ
出演:シャンティ・パレデス、タラ・バスロ、タティアナ・アクマン、リオ・デワント、ルベン・エリシャマ、リチャード・カイル
視聴可能国:全世界
Netflixの『恋に落ちない世界』が記憶に新しい女性監督ニア・ディナタが、1956年の名作『三人姉妹』を現代に置きかえて描く華麗なミュージカル。個性の異なる美しい三姉妹の結婚話が快活に展開する。
©KalyanaShiraFilms / SAFilms

アジア三面鏡罠(わな)~被災地に生きるTrap
ドラマ|2015年|フィリピン|93分|フィリピン語・ワライ語|字幕:日本語・英語
監督: ブリランテ・メンドーサ
出演:ノラ・オーノール、フリオ・ディアス、アーロン・リベラ
視聴可能国:日本、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス
2013年11月、巨大台風ヨランダがフィリピンを直撃して大災害をもたらした。被災地に生きる人々に寄り添い、人間の尊厳を問う作品。世界的に活躍する巨匠ブリランテ・メンドーサ監督作品。ノラ・オーノール主演。カンヌ映画祭2015「ある視点」部門スペシャル・メンション。

※上記作品の他、「CROSSCUT ASIA特別編 「おいしい」アジア映画特集」部門の『バロットの大地』もTIFF「CROSSCUT ASIA」部門の再上映作品となります。
 
スペシャルメニュー(関連企画)
映画の上映に加え、映画監督らのトーク、食にまつわるインタビュー等、箸休めにも、主食にもなるような充実したスペシャルメニューもお届けします。大使公邸/大使館の料理や東南アジアのランチの様子の他、現地直送の映像や記事が盛りだくさん。詳細は本オンライン映画祭公式サイト上でお知らせします。
 
【視聴の注意点】
・公式サイトより視聴登録完了後、作品視聴が可能となります。
・視聴可能人数には制限があります。制限人数に達した場合は、配信終了となります。
・インターネットの回線速度が充分でない場合や、ご利用端末の状態によって快適な視聴が難しいこともございます。安定した通信環境下でご利用ください。
・視聴条件等詳細は、公式サイトでご確認ください。
 
【東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA」部門について】
東京国際映画祭の一部門として、2014年から2019年の6年間にわたり、アジアの国、監督、テーマ等、さまざまな切り口でアジア映画を特集しました。第1~3回はタイ、フィリピン、インドネシアの各国を特集。第4~6回は各回テーマを設け、巨匠と呼ばれる東南アジアの名だたる監督たちが自国の若手監督の作品を推薦する次世代の特集、東南アジアの音楽をテーマにした作品の特集、そして東南アジアの摩訶不思議な世界を多様な視点でとらえた作品の特集を行いました。昨年は「CROSSCUT ASIA SPECIAL:まるごとアジア映画2020」と題した冊子を作成し、第33回東京国際映画祭で上映されたアジア映画作品の紹介に加え、過去6年間共催したCROSSCUT ASIA部門の各特集を振り返りました。
 
【国際交流基金アジアセンター(The Japan Foundation Asia Center)】jfac.jp
独立行政法人国際交流基金は、全世界を対象に総合的に国際文化交流事業を実施する日本で唯一の専門機関です。アジアセンターは2014年4月に設置され、ASEAN諸国を中心としたアジアの人々との双方向の交流事業を実施・支援しています。日本語教育、芸術・文化、スポーツ、市民交流、知的交流等さまざまな分野での交流や協働を通して、アジアにともに生きる隣人としての共感や共生の意識を育むことを目指しています。

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