2021.03.23 [更新/お知らせ]
TIFFコンペティション部門史上唯一グランプリに2度輝いたニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』3/26(金)公開!

2020年カンヌ国際映画祭正式出品作!
東京国際映画祭 コンペティション部門で唯一2度のグランプリ受賞を誇る巨匠ニル・ベルグマン監督待望の最新作!
『旅立つ息子へ』が、2021年3月26日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されます!
旅立つ息子へ
 
子離れできない父親の愛とねじれを巧みに描く手腕とは?
巨匠ニル・ベルクマン監督インタビュー到着!


普遍的な父親の愛、子離れできないある理由、大好きな日本の観客への思い
 
まずこのテーマで映画を撮ろうと思ったことについてベルグマン監督は振り返る。「自閉症スペクトラムの息子を育てる父親を描いていますが、私はシンプルに“父親”を描きました。私自身、初めて父親になった日に息子を見て、心が震えたからです。この子は世界で一番、おだやかで優しく、壊れやすい存在だと。私は危険な世界から、この子を守れるだろうかと。本作のアハロンも同じことを考えたはずです。」と父親になって初めて感じた思いを重ねたと語る。
 
親子を描く上で、監督自身が意識したことについて「息子を守ろうという父の思いは、国境や文化を越えて共感を呼ぶものだと思います。危険な世界から愛しい誰かを守るというテーマは、身近なものですからね。私は劇中にある“ねじれ”がとても気に入っています。父親は息子のためにキャリアを捨てたのではなく、自分の繊細かつもろい性格ゆえに、子育てという盾を手にして現実逃避したのです。実は息子を利用しているのです。アハロンを苦しめる葛藤は、人生に悩む人々の共感も得られると思います。」と父の愛だけではなく、その裏にあるねじれを巧みに描く。
 
キャラクターのリサーチについては「ウリ役のノアム・インベルと私で、自閉症スペクトラムの人々が暮らす施設へ数カ所出向きました。そこで分かったのは、自閉症スペクトラムはかなり幅広いということです。施設で出会った人々は、それぞれが違い特別だったので、私たちもウリのキャラクターを、特別なものにしようと試みました。」と話す。
 
本作の参考にした映画については「撮影監督のシャイ・ゴールドマンと、カメラと登場人物との間に、適切な距離感がある作品を参考にしようと話していました。選んだのはケネス・ロナーガン監督の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)です。思いやりをもって彼らを観察しているような透明感ある演出に、感銘を受けました。私たちが目指したのは、この方法にならい、登場人物と彼らの関係性によって展開されていく映画でした。」とコメント。
 
好きな日本の映画について尋ねられると「小津安二郎や黒澤明といった名匠はもちろん、滝田洋二郎監督、北野武監督、そして是枝裕和監督を尊敬しています。イスラエルで最も有名な映画評論家の1人から、本作と是枝監督の作品を比較され、とても誇りに思いました。」と語る。

ベルグマン監督そして本国イスラエルではコロナ禍の影響により、まだ公開の目処が立っていない本作。そんななか、縁ある日本でいよいよ公開を迎える。最後に、日本の観客に向けて「この映画が上映される瞬間、どれほど皆さんと一緒にいたいか、どれほど皆さんと一緒にこの映画を感じたかったか。私は本当に日本が大好きで、観光客として、また2度もグランプリをいただいた東京国際映画祭に監督として訪日しています。この映画では、日本的なものを感じてもらえると思っていますが、それが何かは私はうまく説明することができません。きっと皆さんの方が、発見し、理解してもらえるものと信じています。この映画を観て、共感して、楽しんでもらえますように願っています。そして近い将来、お会いできる日が来ることを心待ちにしています。その時まで、皆さんと、皆さんの大切な人たちの健康を祈り、一日も早く日常に戻ることを祈っています。」と思いを語り、インタビューを締めくくる。


 
 
ニル・ベルグマン監督TIFFでの受賞歴
第15回(2002)TIFFコンペティション
東京グランプリ
受賞作品:『ブロークン・ウィング
第23回(2010)TIFFコンペティション
東京 サクラ グランプリ
受賞作品:『僕の心の奥の文法
 
⇒『旅立つ息子へ』を紹介のTIFF Studioはコチラ
 
2021年3月26日(金)公開
『旅立つ息子へ』

旅立つ息子へ

© 2020 Spiro Films LTD.

監督:ニル・ベルグマン
脚本:ダナ・イディシス
出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ PG12 配給:ロングライド
公式サイト: longride.jp/musukoe
Facebook:facebook.com/movie.longride/
Twitter:@musukoe_movie
Instagram:longride_movie
 
<STORY>売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、ひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えていて、アハロンがずっと世話してきたのだ。しかし、別居中の妻、タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は将来を心配して、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、裁判所の決定に従うしかなかった。入所の日。ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。アハロンは決意した。「息子は自分が守る」こうして2人の逃避行が始まった。
2021年3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
 
 
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